次世代PSP(NGP)発表。
4Gamer.net:本日発表の次世代PSP「NGP」,国内48社と海外34社の参入メーカーが明らかに
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特徴的なところといえば、高解像度有機ELのマルチタッチパネル、背面マルチタッチパッド、アナログスティック×2、ジャイロセンサ、GPS、ゲームメディアはシリコンメモリ(UMD廃止)、PSPエミュレート機能(PSP向けDLコンテンツがそのまま利用できる)、3Gネットワーク対応(詳細はまったく不明)。
背面マルチタッチパネルは面白そう。デュアルスティックと背面タッチパネルの登場で、PSソフトの移植性は高まったと思われる。
PSPの弱点を改善してきた感じで好い。
発売は年末。ただ、価格、バッテリー使用時の連続稼働時間、3Gネットワーク関連の詳細は不明。ゲームも実機で動いてたのは一部のみで、サードはほぼ「PS3からの移植デモ」。デモで使われた作品の移植や続編が決定してるわけではないので注意。
プレゼンでとにかく連呼されてたのが、「PS3並のグラフィック性能」「PS3からの移植性は高い」という点。各社の「PS3からの移植デモ」も、「短期間で移植できた」「若干処理落ちがあるが、ほぼそのまま」とアピールしていた。
PS3の弱点もそのまま受け継いでしまう感じがしてイマイチ。
参入メーカーが発表になったものの、具体例は特になし。そもそも発売はほぼ1年後だし、E3もあるのでこれは仕方ないか。
ならなぜこんなタイミングで発表会開いたかって、3DSとついでにラスストの邪魔したかっただけですねわかります。
おそらく凄いことになってると想像に難くない、「価格」と「バッテリー使用時の連続稼働時間」が発表になってないあたりからも、うかがえる。
NGPで注目したいのはその互換性か。互換性がポジティブに働けば、PSシリーズ全体のアピールにつながる。PSP互換機能は「PSP+NGP」でアピールできるし、PS3互換性は「PS3+NGP」でアピールできる。これによりPS3に活を入れることができるかもしれない。
ただ、高解像度ソフトの開発コストを改善できそうな要素はうかがえず。このままでは単なる「PS3の替わりのマルチ移植プラットフォーム」になってしまう可能性も。要するにiPhoneや3DSではなくPS3キラー。
正直、(NGPに限らず)このままHD路線が(コスト削減なしに)続くと、ゲーム業界キラーになりそうな気がするが。
また、移植性が高いとアピールしているものの、CPUはARM系だしGPUはPowerVR系で、PS3と関係ない。これで移植性が高いのなら、CPUがPowerPC系同士の箱丸<=>PS3の方が高いんじゃないか?と思わなくもないが、素人にはわからん何かがあるのだろうか。
MSが箱丸互換携帯機を出す意図がない以上、ハイスペック携帯機の需要は独占できるだろうが、正直それほど強い需要とは思えない。価格と連続稼働時間いかんによっては、雲散霧消してしまうだろう。
そして、この性能で価格を抑えられるとは思えない。いつも通り「初めは赤字覚悟で普及させる」戦法ができる体力が、今のSCEに残っているかどうか。そもそも、PS3も赤字だったのにスタートダッシュに失敗しているし。
3Gネットワークも不安要素だ。基本的に通信業界は月額料金制なので、買い切り制が主体のコンシューマゲームには向いてない。AmazonのKindleが通信無料なのは、書籍の価格に含まれているためで、現時点でPSNを維持できてないゲーム業界ではおそらく無理。
発想を逆転させ、3G月額料金にPSN維持費を上乗せすることで、なし崩しにPSN有料化を認めさせるという戦略も考えられるか!?(えー。
まあ、「ゲーム機はソフトのためにしかたなく買う物」であるからして、今後に期待。
というかなんでNGPやねん。ネオジオポケットに謝れ!